雲南市議会映像アーカイブ

令和6年 9月定例会

上代和美 議員
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1.国保料7%引き上げについて
(1)9月定例会に上程された国民健康保険事業特別会計補正予算案で保険料の7%アップを示された。当初予算で保険料据え置きとしておきながら、今後5年間の試算をしたので7%アップとはあまりにも乱暴な予算の組み方ではないか。試算は当初予算時でもできるのではないか。加入世帯の多くは長引く物価高騰にあえぎ苦しんでいる状態である。そもそも「保険料が高い。何とかしてほしい」という声にまずは基金を取り崩して、据え置く対応をすべきではないか。
(2)2018年度からの国保の都道府県化はひとえに医療費の削減、ひいては国庫負担を減らすことが狙いである。今回のいきなりの保険料アップは国の国保運営方針の改定に向けたガイドライン見直しで、国保財政と運営方針で市町村が縛られることになったための動きからではないのか。
(3)国保の都道府県化は保険料水準の県内統一をめざすが、保険料が高くなることが必然となる。そのことは先行して府内完全統一を令和6年度から導入している大阪府の状況からもはっきりしている。また、統一することにより各自治体が単独で取り組んでいた支援策が廃止になるということも聞いているが、今現在島根県ではどういう状況なのか。
(4)国民健康保険制度は均等割や平等割という協会けんぽにはない保険料体系があり、同じ世帯条件ではほぼ保険料が2倍となる。そして子どもの数が多いと所得が同じでも保険料が高くなってしまう。また、多くの被保険者の所得が低く、高齢者が多いので、医療費も高くなるという構造的な問題もある。全国知事会が提案している国庫負担1兆円を投入し国保財政を安定化していく以外道はない。市長の見解を求める。
2.子育て支援について
(1)先般、社会福祉関係の方々から意見を聞く機会があり、現場の生の声を聞くことができた。その中で、放課後児童クラブの長期期間(夏休みなど)預かりで弁当の栄養面で憂慮する声を聞いた。長期休暇中の子どもたちの食事がきちんとできているか大変憂慮する。そこでいくつか提案する。
①弁当のおかずだけでも安価で配食できないか。
②出雲市で行っているような24時間のフードバンクはできないか。
(2)学校給食費の無償化で子育て世代全体へ負担の軽減を図るべきではないか。
3.原発問題について
(1)今年12月に島根原発2号機が再稼働の予定になっているが、危険な原発を次世代へ持ち越すことは絶対にさせてはならないという立場からいくつか質問をする。
①日本列島は地震活動が活発化しつつあり、どこで大地震が起こってもおかしくない状況にある。新規制基準に合格したから安全が担保されているという安全神話にどっぷりつかっているのではないか。宍道断層は震度7クラスの地震が想定されているが、自然災害には想定不能なことがおこりうる。それでも島根原発2号機を再稼働させて大丈夫なのか。
②「核のゴミ」の最終処分地が見通せない。また、使用済み核燃料の再処理工場も27回目の完成延期で行き場も限界が近づいている中、再稼働をさせていいのか。
③原発でできる電気のコストは2021年8月の試算で11.7円以上/kWhと言われている。今後安全対策や廃炉処理にどれだけかかるか不明なので11.7円以上となっている。特に福島原発事故での燃料デブリの取り出しは困難を極めており、どれだけ税金を投入しなければならないのかはかり知れない状況になっている。次世代にこれから多くの負担を残す原発から撤退すべきではないか。
④日本共産党雲南市委員会が今年行ったアンケートでは島根原発2号機再稼働について賛成が16%、反対が46%、延期が9%であった。市民の意見は反対と延期をあわせると55%である。どうしてこの声に市長はこたえようとしないのか。
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