(1)ファミリーサポートについて
①現在、雲南市では、ファミリーサポートをきょうだいで利用すると、2人目以降半額の利用料金になっている。きょうだいを預かる時は、援助会員1人できょうだいを預かっているため、かなり負担が大きい。特にきょうだいともに未就学児であったり、時には3人を預かったりすることもある。ファミリーサポートの事業を継続していくためにも、援助会員の負担は軽くすべきである。国の方針にも、基本、一対一ということがうたってある。出雲市の場合、預かるきょうだいの年齢によって例外もあるが、きょうだい一人につき、それぞれに援助会員をマッチングしている。その場合でも、依頼会員が支払う費用は、病児病後児はのぞき、2人目からは半額とされている。残りの半額分は、援助会員からの申請で、市から補助金を交付されている。また、他の市では、ひとり親家庭への利用料の半額助成をされているところもある。雲南市で利用されている方が半額助成の対象となった場合の金額をそれぞれ伺う。
②こうした助成を、現場の声を聞きながら、雲南市でも取り入れることはできないか。
③依頼会員の依頼が多様化しており、援助したいと思っても援助会員が増えないとマッチングが難しい。現在、物価高騰もあり、援助会員の方からガソリン代が出ると良いという声を聞いている。今後、援助会員を増やすためにも、移動した距離にかかるガソリン代について検討していただきたい。出雲市、松江市他、ガソリン代の支払いをしているところは多いと聞く。いかがか。
(2)育児休暇について
少子化対策と働き方改革はセットであるが、すぐには男性の育休が広がるのは難しいと思われる。育休を取得した女性に子育ての負担が集中するのは避けなければならない。育休をとるときょうだいの保育所の入所時間が短時間預かりに変わってしまい困っておられる方のお話しを聞いた。育休中は、「保育ができる」ということで、基本、保育所が使えなくなる。雲南市は、育休中でも短時間保育が利用できるが、ぜひもう一歩すすんでもらうことはできないか。例えば今回の相談だと、それまでは両親とも働いており、保育所の送り迎えは2人のうちできる方がやっていたのが、短時間保育になると、育休をとっている母親だけでしなくてはならなくなる。この相談のあったご家庭は一番上の子が1年生になるところで、真ん中の子が年少さんになられる。1年生の子が帰ってくるくらいの時間帯に短時間保育になった年少の子を生後間もない子を抱えて迎えにいくようになる。もしそれまで通り標準時間で保育所が利用できていれば、行きも帰りも父親が送迎をすることができる。育休中もきょうだいの保育の必要性があると市で認め、標準時間での保育所利用が選択できるようできないか。
(3)子ども家庭庁設立に向けての市の子育て支援のあり方について
①市内の保健師、「だっこ」、子育て支援センター、ファミサポ、産前産後サポート事業、保育所、幼稚園、こども園、雲南市立病院のショート、障がい児施設など様々な子育て支援に関わる方たちの価値観のすり合わせが大切である。それぞれのカラーはあるとは思うが、市として「子育てについてこうした方針をもってしていきたい」ということを合同会議のような形できちんと共有したり、意見交換されたりすると良い。こども家庭庁ができるこの時期はそうした集まりをしっかりするのに良いチャンス。まだ雲南市は、町の意識が残っており、一つの市として情報交換したりする仕組みが弱いところがあるのではないかと思う。まずは、子ども政策局で、現場の意見をしっかり聞き、事業所同士を繋ぎ、働いている方達に雲南市の子ども政策のかけがえのない存在であると伝え、お互いにリスペクトできる関係になってもらいたい。そうした取り組みを継続して行っていくべきと思うが、いかがか。
②雲南市は、良い制度がたくさんある。先日、現在妊娠されている方とお話したら、数年前に出産した時よりもかなり手厚くなっていると喜ばれていたが、「これは妊娠してないと分からないよね」とも言っておられた。「雲南市は、あの明石市にも負けないくらい良い政策がいっぱいあるから発信の仕方だと思う」と言っておられる方もいる。当事者の方だけでなく、しっかり市内外に雲南市の子育て政策を総合的に分かりやすく発信していく必要があると思うがいかがか。
(1)元首相秘書官の同性愛に対する「見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「社会に与える影響が大きい。マイナスだ。秘書官室もみんな反対する」「人権や価値観は尊重するが、同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」という発言が報じられたが、市長の見解を伺う。
(2)雲南市内の保育・教育施設における子どもの合計数と、男女別の人数は。その性別は、性自認に基づいているか、それとも戸籍またはその他の性別に基づいているか。性自認と戸籍上の性別が異なる子どもの人数は、調査・把握されているか。
(3)雲南市内の子どもたちは、性の多様性(※性別には、体の性、心の性、服装の性、社会的性、好きになる性など複数の要素が含まれ、一人ひとりが自分ならではの性自認や性的指向を持っているということ)についてどのような教育の機会を与えられているか。性の多様性について正しい知識を得たうえで、全ての子どもが、自分の性自認や性的指向について考えるための時間を与えられているか。また、性自認や性的指向について悩み相談したい子どもの居場所はどのように用意されているか。