文部科学省は7月下旬、小学6年生と中学3年生を対象とする全国学力調査の今年度の結果を公表した。調査は4月に行われ、国公私立の小学6年生約96万人、中学3年生約90万人が参加した。国公私立の平均正答率は、小学6年生の算数が63.6%(昨年度62.7%)、国語が67.8%(同67.4%)、中学3年生は数学が53.0%(同51.4%)、国語が58.4%(同70.1%)であった。
中学3年生の国語が昨年度より10ポイント以上、下がった理由について文科省は、条件や問いの趣旨に沿って記述式で解答する問題が多く出題され、その正答率が低かったと説明している。
「必要な情報を取り出したり、表現の効果を考えて説明したりすることに問題が見られた」としている。
都道府県別平均正答率(%)をみると、島根県は小学6年生、中学3年生いずれも、国語、算数、数学の教科全てで全国平均を下回った。
(1)雲南市の小学6年生、中学3年生の各教科別の平均正答率を問う。また、島根県との差はあるのか問う。
(2)島根県の算数の平均正答率は全国(公立)と比べて2.4ポイント下回る61%、数学は3.5ポイント下回る49%であった。算数は二つの量の割合を考える「変化と関係」の領域の正答率が低かったようである。分速を求める問題で、与えられた分速の数字同士を足す誤答が目立ったとし「速さや時間、道のりといった単位そのものを十分理解できていない可能性がある」と県教委教育指導課は指摘している。
これまでの一般質問で何回か質したように、島根県の算数、数学は全国平均以下の低迷が続いている。特に問題のある分野は何か、それに対する対応策は図られているか県教委および市教委の分析結果を問う。
(3)全国学力調査は2027年度に、「紙」からパソコンを使ったオンラインでのテスト「CBT」(Computer Based Testing)に全面移行する予定である。経費削減も期待されるが教育長の所見を問う。
(4)2024年度全国学力調査と同時に実施されたアンケートでは、SNSや動画視聴に費やす時間が2022年度と比べて延びていることがわかった。中学3年生の3人に1人が「1日3時間以上」という結果になった。SNSや動画を見る時間が長いと正答率が低くなる傾向が見られた。雲南市の状況はいかがか。
島根県内の公立小中学校の図書館で、文部科学省が定める蔵書数の「数値目標」を達成している学校が、2020年度で小学校60.1%、中学校33.7%にとどまっている。購入費の不足などが原因と考えられる。
(1)雲南市の小中学校の数値目標の達成状況を問う。
(2)最近5年間の小中学校の図書購入費の推移を問う。
(3)2023年度の文科省の調査では、平日に授業以外に全く読書をしない児童生徒の割合は小学校27.8%、中学校32.3%に上る。読書は子どもの読む力や情報活用能力に欠かせない。目標達成に向けて学校と連携して取り組むべきと考えるが教育長の見解を問う。
ご利用について
- この映像配信(映像および音声)は、雲南市議会の公式記録ではありません。公式記録は議会会議録をご覧ください。
- 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
- 本サイトで公開している全ての情報について、複製・改変・配布を禁止します。