本市の公の施設の管理においては、その多くの施設で指定管理者制度が導入されている。本市における指定管理者制度については、まだまだ、改善すべき点が多く残っていると考える。
(1)指定管理者制度の支出は人件費が占める割合が高いため、人件費高騰が利益率の縮小を招くこととなる。そのため、適正な人件費の積算、契約の見直しが重要である。
① 現在の雲南市の指定管理者制度における人件費は、応募者からの見積をベースに積算を行っていくこととなると思うが、職員・スタッフの単価はどのような基準で設定しているのか。また、その単価は、この10年間を見たときに、社会の賃金水準の変動に対応できているのか。
② 近年、社会一般の雇用労働環境の目安である賃金水準の変動に応じて、2年目以降の指定管理料を変更する仕組み(賃金水準スライド)を導入する自治体も出てきているが、雲南市においても導入すべきではないか。
水環境の保全は、自然豊かな本市の魅力を未来に継承していくためにも極めて重要な取り組みだと考える。現在、安来市との市境の尾根沿いに風力発電施設の建設の計画が進められているが、民間の所有地に民間事業者が建設を予定し、国の環境アセスメントの手続き中ということもあり、その動向を注視している。個人的な見解としては、水源地域おける尾根沿いへの大規模な開発は、すべきではないと考えており、この風力発電施設建設計画も含め、大規模開発と水環境保全についての市の考えを伺う。
(1)大出日山における風力発電施設建設計画に対して、水環境保全の面から市としてどのような懸念を持っているか。
(2)この計画は、民間が行う大規模開発であり、国の環境アセスメントの手続きに基づき調査・評価がなされ、島根県が許可権者である。地元である雲南市としては意見書という形で、懸念している事項への配慮等を求めることとなるが、もう一歩踏み込み、水環境の保全の面からの対応をしっかりととってもらうよう、市として条例を制定していく必要があるのではないか。