雲南市議会映像アーカイブ

令和6年 3月定例会

【会派代表質問】

周藤正志 議員
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市制施行20年の振り返りについて
市制施行(合併)20年を迎えるが、20年前に想定したとおりとなったこと、逆に想定以上(外)だったことなどいろいろあるが、まちづくりが前進したプラス面、後退したマイナス面を市長としてどう総括しているのか。
市長の行財政運営について
(1)市長の任期最終年の令和6年度当初予算は329億円と過去最大の規模となった。新年度予算及び事業で特筆すべきことは何なのか。何をどうする考えか。
(2)令和6年度~10年度の中期財政計画と実施計画が示された。地方債残高は着実に減少する一方、令和4年に100億円あった基金は令和10年には40億円弱となり、とりわけ財政調整基金は1億円を割り込む。これでは令和11年度以降の予算が立てられないが、これでいいのか。また合併特例債が終了するが有利な財源確保をどうするのか。なお実施計画では従前どおりソフト事業も示すべきである。
(3)定員管理計画を増やす方向で見直すとの方針のようだ。人口減少やコロナ・災害対応が終わりつつあり、削減の流れと逆行している。組織全体の力が弱まっており、総合センターのあり方を含め適材適所でかつ業務量に見合った人員配置にすべきである。
中長期的課題への対応について
(1)人口減少
①少子化対策
令和3年以降出生数が200人を割り込み、一段と少子化が加速している。さまざまな子育て支援策(経済的負担の軽減や環境・サービスの充実など)を講じているが、好転する見込みはあるのか。
②人口の社会増
「人口の社会増」の取り組みにより、社会減は改善している。東京23区からの移住支援事業を全てのU・Iターン者へ直接的支援として拡充し、雇用創出事業者への助成も拡充すべきではないか。また、女性の転出が多いことから、これに特化した対策も考えるべきである。
③「健康長寿、生涯現役」
「人生100年時代」が到来し、超高齢社会へと進んでいる。それにどう対応していくのかが見えない。「健康長寿・生涯現役」は重要であり、これに資する施策を明らかにし、さらに充実させるべきではないか。
(2)子育て支援
子育て支援策は徐々に充実が図られているが、現状何が不十分であると考えているか。また保育士不足が問題となっている中、斐伊保育所の業務委託が進められている。市立の保育所、幼稚園、こども園のあり方(職員、直営委託、統廃合など)を今後どうする考えなのか。
(3)教育
①キャリア教育や特別支援教育の充実が図られてきており、評価できるが、学力低下や不登校については、改善しているのか。また虐待やいじめ、貧困への対応は十分なのか。
②高校魅力化に取り組まれているが、市内の高校は定員割れ(志願者減)が続いている。小学校高学年からの山村留学に取り組む考えはないのか。
(4)農業
①一番の課題は担い手の確保である。認定農業者は近年80と横ばいであるが、農家戸数は20年前に比べ4割減で今後高齢化で離農が増え、地域農業はさらに減退すると思われる。現行の担い手対策では不十分ではないのか。
②市長は産直振興に力を入れると公言されている。果たして気運が醸成されているのか、全体像や先行きが見通せないがどうか。
(5)林業
林業ビジョンが策定され、向こう10年の取り組みが始まっている。森林環境譲与税を活用した事業も数多く展開されているが、肝心の木材生産、利用は増えているのか。今後の見通しはどうか。
(6)地域経済
①南加茂企業団地内で2社が工場増設されたが、出雲市の大手企業の増設や安来市への進出が大きく報じられるなど、人手不足が深刻さを増す中、人材の確保ができるのか懸念される。既存事業所への影響を最小限に抑え、神原企業団地への企業誘致を実現していくためにも、人材確保にどう対処していくのか。
②人口減少による地域経済の縮小が懸念されるが、そうならないよう時代に即した経済政策を明確に打ち出すべきである。
③若者チャレンジや企業チャレンジ推進事業に取り組んでいるが、起業支援の内容とその実績はどういう状況なのか。また、意欲ある若者、企業の挑戦は後押しすべきだが、今後どのように展開する考えなのか。
(7)脱炭素社会
①脱炭素宣言を経て、脱炭素社会実現計画(案)が示された。現状は市民の理解・認識が不足しており、このままでは思った成果は期待できない。何よりもまず啓発・教育が必要であり、また具体的な取り組みを示していかなければならないが、どう進めるのか。
②プラスチックは化石燃料から作られており、海洋汚染が世界的問題となっているのに、なぜ、計画(案)では脱プラスチックにふれられていないのか。また例えば水稲用プラスチック被覆肥料についてはどう対応していくのか。
③田や牧場の炭素削減に取り組んでいる市内企業がある。市はこれにどう関与・支援していくのか。またそもそも計画(案)では、なぜ農業分野の取り組みがないのか。
当面の課題への対応について
(1)中心市街地活性化
来年秋頃の開業を目指して4月からホテル建設が始まるとのことだが、未だ空店舗が埋まらず、当初の目的を達成していない。利便性は申し分なく、どうしたら集客や売上を伸ばせるか実効ある対策が必要だ。既存施設の活性化は市長の基本方針であるので、今年中に成果を出すべきだ。
(2)道の駅の活性化
木次道の駅の活性化については、どうすれば集客増、売上増につながるのか、事業内容をさらに詰めていく必要がある。ここを目的地として来てもらう目玉となるものがなければならないし、目標(集客、売上)をもって取り組むべきだ。
(3)ごみ広域処理施設
当初は一市二町で可燃ごみ施設を整備する予定であったが、不燃を含む資源リサイクル、最終処分場の三点セットへと方針が変わった。用地選定に係る業務委託は可燃ごみ施設として行っているが、契約等執行方法に問題はないのか。また用地選定、交渉、決定をいつまでに行うのか。
市長の次期出馬意向について
(1)3年間の市政運営についての率直な所感を伺う。コロナ・災害対応を第一とせざるを得なかったわけだが、この間の自己評価はどうなのか。
(2)次期市長選への出馬の意向を伺う。
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