(1)令和4年度当初予算で小学校66基、中学校33基の洋式暖房洗浄便座への改修が行われたが、未だに洋式化率は44%、そのうち暖房便座は洋式トイレ全数の54%にしかならない。今やほとんどの家庭が洋式であり、暖房洗浄便座も多くなってきているが、雲南市の子どもたちの学校環境は社会の流れに追いついていない。令和4年12月議会一般質問での答弁で「今回で終わりではなく今後とも計画的にやっていく」とされたが、どういう計画が立てられているのか。
(2)松江市では、令和3年度に児童・生徒・教職員を対象に「学校トイレ実態調査」を行って、和式トイレを利用する方が約2割おられることから、学校トイレの洋式化の目標値は全体の80%に設定し、計画的にトイレの改修をされている。子どもの声を聞きながら、一定程度和式を利用したい方もいることも考慮に入れ、改修の目標値を決めて計画的に洋式化・暖房洗浄化を早急に進めるべきである。
(3)和式トイレを使ったことがない子どもたちにとって、各トイレに最低1カ所しかない洋式トイレでは、休憩時間など立て込んだ時は不安になる。児童数も考慮に入れ早急に洋式暖房便座化を計画的に進めるべきである。
(4)学校は災害時の避難所にもなっている。避難された方が安心して使えるようにするうえでもトイレの洋式暖房便座化は早急に計画的な改修を進めるべきである。
(1)今年は戦後80年、被爆80年の節目の年になる。日本はアジアの諸国を植民地化し、支配する紛れもない侵略戦争を行った。戦後の出発点はその反省に立って日本が誓った日本国憲法である。戦後戦争によって死者を出すことがなかったのはこの憲法のおかげである。しかし、今また、中国や北朝鮮の脅威を理由に軍事費を大幅に増やし、軍備増強をし、戦争のできる準備を着実に進めている。軍事対軍事では平和は守れないと考えるがこの状況について、「平和を」の都市宣言をしている市として、また、その首長として市長はどのような所感をお持ちか。
(2)世界では核兵器を保有している国々が地域での紛争を激化させている。偶発的にでも核兵器が使用されれば、壊滅的な状況が起こることは明らかである。多くの被爆者が自らの命を賭して「核兵器の非人道性」を世界に訴え続け2017年に国連で採択され、2021年に発効したのが核兵器禁止条約である。日本政府はいまだにオブザーバー参加さえもしていない状況である。米国の傘の下、核抑止と言いながら米国追従の核政策でいいのかが問われている。「平和を」の都市宣言をしている市として、また、平和首長会議に参加している市長として、被爆者が願う核兵器禁止条約に日本政府が批准すべきと発信すべきではないか。
(3)この節目の年に、行政として特別に何か取り組むべきことあるいは発信することはないのか。
例えば、平和に関する映画上映や「核兵器禁止条約」署名を全市的に取り組む。また、永井隆記念館入館料を夏休み中は無料にするなど、80年の節目にふさわしい取り組みをすべきである。